リングメモ「RINGO」

CL.アピカ株式会社

ユニークで魅力的な商品なのに、売り場に陳列してみるとなぜか映えない…」。
そんな文具メーカーからのSOSを受けて、
わたしたちが商品パッケージのブラッシュアップを担当したのがメモ帳「RINGO」です。
特長はメモ帳を綴じるリングが開閉でき、
ページを増減したり、ページの前後を入れ替えたり…と、
使う人が思い思いにカスタマイズできる点で、
リングが開いときの形状がりんごに似ていることから「RINGO」。
このようなジャストアイデアから生まれた商品のため、
開発段階でのコンセプトづくりが行われていない様子でした。

そこでミルでは、パッケージデザインに着手する前に、商品コンセプトづくりから着手。
このメモ帳を使う人のペルソナや競合商品、
文具売り場での陳列――これらの検討を重ねるなかから生まれたのが
「メモるだけじゃない、知を開くメモ帳」というコンセプト。
そこから“OPEN ! RINGO”というキャッチフレーズが自然に紡がれ、
パッケージデザインの土台が固まりました。

売り場で消費者と直接コミュニケーションをはかるパッケージはいわば商品の「顔」。
いかに目立たせるかというアテンションに注意が向けられがちですが、
一方で商品の機能や特長を明確に伝え、
さらに消費者に「使ってみたい」という感情を喚起させることも重要です。
それを可能にするものこそ、ぶれないコンセプトに基づいたデザインの力です。

PACKAGE
BRANDING:Terumi Hara & Mariko Mori
ART DIRECTION & DESIGN:Terumi Hara
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